Concept

多世代が利用できる畳のコミュニティスペース

私たちは地域の交流スペースであり、コミュニティビジネスの拠点として、AGURAを運営していきたいと考えています。畳を使った和風なスペースで、近隣の市民が主役になれるコミュニティスペースです。地域の人がいきいきと生活できれば、地域はかならずよくなります。そんな拠点としてAGURAを運営していきます。

 

建物のオーナーは畳職人の吉川友一さん。先代から家業を引き継ぎ50年。繊細な手作業と堅実な仕事ぶりで人々の暮らしのひとコマを支えてきました。

このコミュニティスペースにも藺草(いぐさ)の香り漂う真新しい畳がふんだんに使われています。畳の上にあぐら(AGURA)をかいて楽しく交流する、ひざを交えて思わず話し込んでしまう…。建物の名前にはそんな私たちの理想と思いを込めました。

畳の原料である藺草の香り成分には、気持ちを落ち着かせる効果があります。素足で歩けるという日本の素敵な文化でもあり、あぐらをかいて話すというのは、テーブルをはさんで椅子に座っているよりも距離が近く親近感が増します。

私たちはそうした健康素材、コミュニケーションツールとしての畳の良さを活かして、誰もがリラックスできて、落ち着ける地域の「居場所」を目指します。

人と人との繋がりの中で、「高齢化問題」「子育て支援」「お母さんたちの就業支援」など地域の課題を解決していく拠点、それが『AGURA』です。

拠点がほしい。それは市民の声から生まれた空き家は地域の〝社会資源〟。

近年、日本の住宅事情は大きく様変わりしています。127万人都市さいたま市は駅前好立地の大型マンション建設により働く世代の流入と核家族化が進み、一方では昔ながらの住宅地には空き家が散見し、高齢者のひとり暮らしや高齢者のみ世代が増えています。

 世代を超えて気軽に集まれる場所がほしい。老いも若きも自分の経験や可能性を発揮できる拠点がほしい。私たちAGURAスタッフは地域で仕事をする中で、こうした声に直面してきました。今回、さまざまなご縁をいただき、地域の空き家が畳のコミュニティペース「AGURA」に生まれ変わったのです。

ターゲットは子育て中のお母さんと高齢者の方たち。普段から地域の中にいて、地域のことを見ている人たちが主役です。畳のスペースがあれば、赤ちゃんはゴロンとお昼寝。ママはゆったり。お年寄りはほっこり。誰もがくつろいで交流することができます。

交流スペースだけとどまらず、高齢介護に関する相談や女性の起業塾、各種セミナー、さらに子育て応援イベントや展示会など、日替わりでコンテンツを用意して、「足を運びたくなる場所」を作ります。

「高齢者」×「子育て」 世代ミックス。地域にいる人たちが地域を面白くする。

AGURAのある北浦和の元町エリアは、古くからの閑静な住宅街で、高齢化が進んでいる地域。そこに子育ても仕事も頑張る女性が気軽に立ち寄れて、趣味だけでなく、よりビジネス的な視点から活躍・起業できる仕組みをつくります。地域で活動するサークルなどを巻き込んだイベントに加え、2階は貸事務所機能(インキュベーションオフィス)を持たせてあります。起業に関する相談も随時受け付けるなど、サポート体制も万全です。

 元気なシニアの皆さんもぜひ力を貸してください。家族を介護する人の休息の場としての「介護者カフェ」を定期的に開きます。

メンバーには福祉行政や起業に関する専門家もそろっています。現役世代とシニア世代が地域でお互いに支え合う、地域発の課題解決型コミュニティビジネスの拠点として、AGURAを運営していきます。さらに「AGURA新聞」の発行や近隣へのポスティング、HPやSNSも活用しながら、地域の情報発信拠点の機能を目指します。

参加するのも主催するのも地域の人たち。AGURAはそんな場所を目指しています。